【70号特集2】社員との挑戦が明日の「吉村」を創る
2022年02月08日
社員との挑戦が明日の「吉村」を創る
―コロナ禍で生きた経営理念―
(株)吉村 代表取締役社長 橋本 久美子(東京)
経営企画部課長 伊久美 真由香(静岡)
他本社営業社員
〈コーディネーター〉(有)志のぶ 代表取締役 髙橋 憲司(苫小牧)
父の会社に「明日の飯担当」として入社し、逆風のなか三代目社長に就任。社員を巻き込み組織変革を進めます。2018年「日本で一番大切にしたい会社大賞 中小企業基盤整備機構理事長賞」受賞。コロナ禍では3億円の売上減となり大きく舵をきります。経営者は何を決断し、社員は何を考え行動したのか。経営者と社員が大いに語ります。
<髙橋>まずコロナ禍で取り組んだことをお聞かせください。
コロナ初動‼
<橋本> 昨年3月27日、同友会のセミナーでオンライン会議システム「Zoom」を知り、4月7日には公共交通機関を使う本社全員の在宅勤務を、初めてトップダウンで決めました。社員から「そんなこと無理です。みんなの意見を聞くと言っていたのに」と不満の声が出ましたが、緊急事態だということで押し切りました。そしてトップダウンになったとたん、見事に指示待ち人間が増え、私に何でも聞いてくるようになりました。私は危機感を覚え、舵を切り直しました。
当社では「なぜやりたいのか」ということを「ニーズ」と言い、「解決策」では絶対に戦わないことを大事にしています。今回の在宅勤務は正に「解決策」です。では、「ニーズ」は何かと自分に問いました。それは「命を守る」、もう一つは「経済を止めない」でした。私は「在宅勤務は解決策の一つで唯一無二のものではないし、正解はわからない」と言いました。理念に照らし、試行錯誤しながらも在宅勤務が自走していきました。
Zoom入社式
<橋本> Zoomでも入社式ができると判断し、準備を始めました。ところが総務から「Zoomだと急須の儀式はできません」と言われ、一瞬悩みました。これは私が新入社員に急須でお茶を淹れ、新入社員も私にお茶を淹れるという大切なセレモニーです。しかしZoomの向こうで、新入社員がお母さんにお茶を淹れると、「うちのお茶だとは思えません」とピースしてもらえました。そこで掴んだことは、「やったらわかる」でした。できないと決めたら、この景色には出会えなかったでしょう。「やりたいか、やりたくないか」で考える。これがコロナ禍における私の第一歩でした。
<髙橋> コロナ禍でZoomが注目されましたが、普及はこれからという状況で人財サポート課の伊久美さんが推進役だったと伺っていますが。
土台は会議スキル
<伊久美> 橋本から突然「Zoomで入社式できるかな」と聞かれ、やらない選択肢はないと思いました。6つの営業所をZoomでつなげた体験が大きかったです。Zoomに全員が入ってきた時は感動的でした。橋本は社長に就任した頃から、「問題を抱えている人が解決策を持っている。だから発信してほしい」とよく言っていました。しかし、すぐに手を挙げられる環境ではありませんでした。
この頃「会議スキル」が入ってきました。PDCAのP(計画)からみんなを巻き込むことを目的に導入しました。40人の会議を5人1グループに分け、キッチンタイマーで時間管理、視点を変えてどんどん発言します。「これは使える」と思いました。
早速「会議スキル広げる委員会」を発足、各課1名ずつ委員を出し、月に1度の勉強会を開きました。会議のやり方、20秒スピーチなど学んだことを各事務所に持ち帰り、また結果を持ち寄ること3年。少しずつ定着し、会議中に一言も話さない人はいなくなりました。
<髙橋> 若手社員も含め、話がどんどん進むような印象を受けました。
<橋本> ひと言よろしいですか。年配の人は話が長くなる傾向があります。つい演説になってしまい、20秒では足りません。平等に20秒ずつ与えられることで、こういう人たちの発言で物事が決まることがなくなりました。役職や権力は関係なくなり、様々なアイディアが出るようになった、ということが肝だと思います。
<髙橋> コロナ禍でさらに進化したとお聞きしていますが。
<伊久美> リアルの会議では大きな紙に全ての意見を書き、「見える化」してきました。また、ホワイトボードなどの「会議セット」は、私たちの重要な武器です。これらを使い、司会や書記、タイムキーパーなどの役割を回します。
しかしコロナ禍でリアル開催ができなくなり、ここでZoomが登場します。小グループ会議は「ブレイクアウトセッション」という機能を使い、書記は一斉に書き込める「スプレッドシート」を使いました。10年越しで全社的に培ってきた会議スキルの土台があったからこそ、Zoomへの転換を可能にしました。これが当社の新たな強みだと思った瞬間です。
<髙橋> さて、吉村でもう一つ大切にしている、経営計画発表会について伺います。
4年生が活躍の舞台に
<橋本> 私が社長になる前は、年に1回コンサルタントが2時間半くらいかけて、経営計画を発表していました。しかし社員にとっては結局他人事でした。これが自分事になるためには、やはり関わることが大事だと考え、現在は4年目の社員が、経営計画発表会を全て仕切っています。宿泊や食事の手配、席順、アジェンダづくりに司会まで担当します。新卒と中途採用が一緒に取り組むことで、初めて同期になることを狙っています。実際のアジェンダは分刻みで、アラームが鳴ると、社長であっても拍手で気持ちよく終了となります。
さて、226人の社員がオールZoomとなった時、生産部門の110人にリモートワークは難しいと思いました。休んでしまったらどうしよう、と心配した私は「静岡工場だけでもパブリックビューイングにしよう」と、4年生のリーダーに言いました。すると「橋本さん、パブリックビューイングは解決策ですよね。橋本さんのニーズは何ですか」と聞かれ、「ニーズは情報格差をなくしたいから」と答えました。すると「いや、僕たちも同じです。パソコンが苦手だからパブリックビューイングにしたいと言ったらどうしますか。一人一台確保してでも脱落者がでないように解決策を出すべきではないでしょうか」と言われました。
結局、補助金を使いiPadを購入し、昼休みに練習会を開き、226人という過去最高の参加で、昨年は経営計画発表会を行うことができました。
<髙橋> 迷ったりするけれど「やってみることが大事だ」と改めて感じます。では元4年生の根井さん、出番です。
<根井> 私は7年前に担当しましたが、ドキドキしながら臨みました。この年は発表会と工場見学の二本立てで、終わってみると皆、泣きながら喜んでいました。これ以降、毎年同期会を開くほど絆が深まりました。
<髙橋> 年々グレードアップしているということですが、今年はどんな発表会でしたか?
<橋本> 彼らの担当は伊久美ですが、「今年の4年生は、リーダーを決めないことになった」と報告があり驚きました。
<伊久美> 毎年、2日間かけて4年生研修があります。1日目は座学、2日目は経営計画発表会に向けてのキックオフです。例年ここでリーダーを決めますが、議論した結果、リーダーなしでチャレンジすることになりました。私もワクワクしながら、10月下旬の経営計画発表会に向けて準備を進めています。
<髙橋> 間もなくですね。お話を伺っていると、所々で吉村の社風を感じます。ここで御社の社風について伺います。
失敗を恐れずに挑戦できる
<伊久美> 一つは「風通しがいい」ということです。役職呼称がなく、新入社員から取締役まで社長のことを「橋本さん」と呼びます。私も最初は戸惑い、慣れるのに2カ月ぐらいかかりました。今では人としてつながっていると実感しています。また何でも提案できる「ノーベル稟議書」の存在があります。もちろん新入社員も起案でき、1起案500円貰えます。新たな企画や止めたいと思う提案など自由です。今年も橋本から4件提案されましたが、社長だからと言って特別扱いはされません。流れに沿って審査するので、却下されることもあります。
2つ目は、失敗を恐れずに挑戦することです。当社には「振り返れば投資」という心強い言葉があります。「失敗したこともしっかり振り返り、次につなげよう」ということです。これを見える化したものが「レジェンドリスト」です。失敗を共有し風化させない。もしこの世代が吉村を退職しても、こんな転機があって今があることを財産として残していくのです。毎年「マル秘ノート」(経営計画書)に掲載されますが、これらが吉村の社風をつくっていると私は思います。
<髙橋> 私も「マル秘ノート」を買わせていただきました! この一冊で吉村がどんな会社なのかわかります。さて、ここで商品について営業の根井さんにお願いします。人付き合いが得意ではないのに、急に営業に回されたと伺っていますが。
新たな営業スタイル
<根井> 私は2009年に入社し、企画の仕事をしていました。かなり人見知りで、黙々と作業していたいタイプです。実はマライアキャリーが大好きで、東京公演の時など休みやすい環境をつくって頂いていました。その後、営業へ異動。昔ながらのゴリゴリの営業マンが多く、自分には合わないと感じました。上司もゴリゴリ系でしたが、強要されることはなく、私は企画での経験を活かし、既製品と別注品を掛け合わせたような提案を心がけています。恥ずかしいのですが、今ではこのような営業方法は「根井スタイル」と言われるようになりました。
<髙橋> 橋本さんから「根井は自分を売り込むのではなく、吉村全体を知ってもらい営業する第1号」だと伺いました。
<橋本> 本当にそうです。お茶屋さんとZoomで打合せする時も、デザイナーを同席させて一緒に進めていくスタイルです。
通常、営業は案件が決まるまでが担当ですが、根井は同じテーブルに皆をつかせるやり方です。するとパッケージだけではなく、中に入れる食品や箱、のし、手提げ袋など色々と提案が広がります。きっとお茶屋さんから見ると、ワンストップで悩みを聞いてもらえた感覚になるのでしょう。狙ってやるのではなく、困っているお茶屋さんの気持ちになり一緒に考えることをごく自然にやっていて、まさに次世代の営業だなと思います。
<髙橋> 根井さんは、お客さまのために自社をPRし、他部署を巻き込みながら「成功して良かったね」とみんなを眺めることができる。新しい営業の形を教えてもらった気がします。
20代の人は、さらに別な発想で営業スタイルが変化していっても不思議ではないと感じました。コロナ禍で若い人たちがSNS等を使いこなす、新しい営業スタイルが出てくるのかなと楽しみです。ではこの辺で商品についてお話しください。
日本茶で日本を元気に
<根井> 当社はコロナ禍で3つの商品を打ち出しました。1つはクラウドファンディングにも出した「刻音(ときね)」です。ガラスと陶器でできた茶器で、滴り落ちるお茶の音とともに本格的な日本茶が楽しめます。次に「リーフティーカップ」。紙コップの底の茶葉の上に特殊なメッシュを張り、お湯を入れるだけのワンアクションで日本茶がいただけます。日本初の商品でとても好評です。3つ目は簡単に抹茶ができる「抹茶ミニシェイカー」で、様々なレシピも登場しています。ホームページでは、商品への思いもたっぷりお伝えしています。
<髙橋> さて吉村では、会社見学会も新たな視点で展開していますね。
Zoom会社見学会
<伊久美> コロナの前から、静岡にある物流センターや工場の見学会を行ってきました。きっかけは「日本で一番大切にしたい会社大賞」を受賞し、取材や見学へのご要望をいただくようになったからです。月に1度、見学のほかミニ会議のプチ体験や理念浸透の取り組みなどもお伝えし、コミュニケーションを取らせていただいていました。
ところがコロナ禍となり、リアル開催はできなくなりました。そこで登場したのがZoom会社見学会です。今年はさらにバージョンアップして、半日コースを2時間10分に短縮し、「分科会で密密コミュニケーション」と命名した3つの分科会を設定しました。
1つは経営理念を深掘りしたい方向け、2つ目は当社物流センターの業務改善を参考に自社でチャレンジしたい方向け、3つ目は社員のマインドを上げたい方向けです。またリーダーは、勤続30年のベテラン社員から4年生社員に引き継がれました。みんなで応援しながら、吉村流でP(計画)から巻き込み新しい見学会へと進化しています。
<髙橋> Zoom会社見学会に私も参加し、その後「マル秘ノート」も購入させていただきました。いわゆる経営計画書ですが、ここまで見せるってすごいなと思いました。
マル秘ノート
<伊久美> 現在69期バージョンの作成真っ只中です。表紙には理念と4つの視点が書かれており、私はいつも待ち歩いています。事務局として5年目になりますが、当初は「必要なの?」という声がたくさんあり、ショックでした。めざすは「あって良かったマル秘ノート」です。社員がこれを使ってPDCAを回せるように、マル秘ノートの理念もつくりました。最近は200ページを超え、電子化しました。特徴は、226人全員の名前がわかり、会社の4つの視点に沿った目標が一人ひとり記されていることです。取締役の皆さんも同じです。
また「年間カレンダー」には、1年間のスケジュールが載っています。当社は会議が多いため、1年分の会議を見える化することで、見通しを持ちながら振り返りやすくするための重要なツールです。さらに「橋本コラム」では、何のために、何を大切に、を伝えています。私は迷ったり悩んだりした時によく開きます。他にもレジェンドリストなど、当社の取り組みが詰まったノートです。最新版は半年間社員が振り返りをした後、外部の方にもお分けしています。
<髙橋> 経営理念の浸透は企業にとって大きなテーマですが、社員の立場から秘訣を教えてください。
サンタクロースの理念
<根井> 私は経営理念を理解するのに苦労していましたが、橋本のサンタクロースの話がわかりやすかったです。サンタクロースの理念は「子どもたちに笑顔を届けること」ですが、仕事はかなり過酷な深夜宅配便です。空調のないトナカイに乗り、煙突ではプレゼントが汚れないように気を使います。理念がなければ割の合わないブラックな仕事ですが、理念があれば「あの子は喜んでくれたかな」と振り返ることができます。理念があるかないかで、仕事のやりがいも違ってくると思いました。
理念はガードレール
<伊久美> 私が一番腹に落ちたのは、ガードレールの話です。大きな海原に橋があり、もしガードレールがなかったら落ちないように、ゆっくり走るでしょう。でもガードレールがあることで、安心してスピードを出せます。
また会社でよく言われる「社会性・科学性・人間性」についてです。社会性が欠けてしまえば、社会に必要とされない会社になってしまう。科学性がなければ、儲けがないため単なるボランティアになってしまう。人間性がなければ、やりがいがなく苦しいだけのブラック企業になってしまう。どれか一つが欠けても成り立たない、かけ算だと思いました。理念はガードレールで、社会性・科学性・人間性はかけ算。何より、理念は迷った時に立ち戻るものなのだと思いました。
<髙橋> 最近、経営理念の浸透で気になることがあったと伺いましたが。
経営理念の浸透で起こったこと
<橋本> 経営理念を水戸黄門の印籠のように使うことが、当社にはびこっています。10年前、本当に苦しくてつくった経営理念でした。当社は茶業界のビジネスパートナーと思っていましたが、日本でセシウムが出た瞬間、クレドを読んでいるだけではダメだと思い、同友会の経営指針セミナーで経営理念を作成しました。浸透させるためにサンタやガードレール、かけ算の話もして広げることができました。ところが何かで悩んだ時に「理念はどうなんだ」と、理念で責められることが起きてきました。
当社の理念はパートナーということなのに、悩んでいる人に対して「それでも理念を考えたのか」ということがまかり通ってきて、今私をざわつかせています。特徴的だったのはISOの会社目標に、経営理念の浸透を入れる提案があったことです。もし全社目標になれば、部門目標になり、課の目標となり、いずれ個人目標となり、数値化され達成度が出てきます。こういうところに理念を入れないでほしいと思いました。
かなり議論し、最終的には「理念があったことで助けられたエピソード」を出すことで落ち着きました。一つ間違えると、これが唯一正しいことだと思考停止に陥ることになります。これだけは避けたいと思っています。
<髙橋> 橋本さんの言葉通り「理念は照らすもの」だと思いました。では研究集会のテーマである「Next Stage」。次なる未来に向けて、皆様にとってのNext Stageをご提示ください。
わたしたちの「Next Stage」
<橋本> 尖がるという字は、大の上に小があります。中小企業は、これから尖がることがとても大事です。その尖がった人たちが自分の長所と短所を補い合うようなチームビルディングの発想は、中小企業同士にも通じると思います。同友会の皆さんは、赤裸々な経営体験を自己開示しますが、自分の短所も見せ合える仲間であることによって、尖がった者同士がつながり、自分一人が勝つのではなく、お互いがプラットフォームになっていくことが次のステージではないでしょうか。
当社で言えば、日本茶のパッケージはコーヒーとペットボトルにやられて下り坂ですから、何もできないと思えば何もできません。先ほど根井が紹介した商品は、3つとも袋ではないものです。日本茶業界が困っているならば、日本茶の需要を創造する。わざわざお茶っ葉で飲みたくなる人をどう増やすのか考えた結果、これらの商品が誕生しました。心に決めたら未来は変えられると思います。
そのために私たちは、資本力に頼らず「尖」をお互いに認め合い、プラットフォームとして生き残っていきたい。そういう会社になりたいと思います。
<伊久美> 私のNext Stageは、「研修・共育・採用 点を結ぶ」です。いずれも私がメインでやっている仕事ですが、今は点と捉え、一つひとつを結びたいと思います。
各チームで一所懸命やっていますが、この括りだけでいいのか、線になって面になっていくことで、新しい何かが見えて次につながると思います。当初、研修や見学会はリアルが当たり前と思いました。しかし地域や国を超えて広くつながり、人との接点が持てると思った時、Zoomは会社を超えてつながりました。吉村の「未来を創造する」そして「パートナーになる」という理念に近づけるのかもしれないとワクワクしています。
<根井> 私のNext Stageは「日本茶と『まもるくん』で日本を元気に‼」です。当社のスローガンに、今後活躍が期待される犬のキャラクター「まもるくん」を入れました。当社は日本茶と海苔のパッケージのメーカーですが、今私は海苔のパッケージの新企画を進めており、海苔の番犬まもるくんと一緒に、今年の新海苔から拡販していきたいと思います。
社員と共に未来をつくる
<髙橋> 皆様ありがとうございました。実は橋本社長とは今年の苫小牧支部新春講演会でご縁をいただきました。打合せに同席された社員の方のお話が素晴らしく、急遽社員参加型の企画に変更しました。その時の社員が伊久美さんで、今回は新たに根井さんにもご参加いただきました。経営者同士が話す機会は多々ありますが、社員の方と話が弾むことはかつてなかったと思います。
伊久美さんの「つながる」という視点は、私も一番感じていることです。日本中、世界中はもちろん、同じ志を持った方々とはつながりやすいし、これがNext Stageを創造するのだと思います。その為にはどんどん尖がらなければいけないと感じました。
今回のフォーラムで皆様にぜひお伝えしたかったことは、吉村の経営の取り組みと、社員の皆さんが何を感じて働いているのかということです。そして吉村がコロナ禍から新たなステージに向かっていることをお伝えできたことを、大変嬉しく思います。吉村の社員の皆さまの幸せと、洗練された企業として益々成熟されていくことを祈念いたします。
日本の従業員数の約80%、企業数の99・8%が中小企業です。これからの日本は、我々中小企業家が何を考えどう責任をとっていくのか、避けられないテーマです。少子高齢化が進むなか、次世代に何を残していくのか、これは中小企業家の役割だと私は自覚しています。ぜひ力を合わせて、同友会の明るい未来を共に歩んでいきましょう。
(2021年10月8日「第36回全道経営者“共育”研究集会in苫小牧」記念フォーラムより 文責 細川恵子)
(株)吉村 代表取締役社長 橋本久美子/経営企画部課長 伊久美真由香 |
(有)志のぶ 代表取締役 髙橋 憲司 |