【我が社の自慢 57】た志満(小樽市)
2022年06月15日
歴史的建造物の寿司店舗
我が社の自慢は、小樽市指定歴史的建造物でもある店舗です。当社は、銀座の料亭で修行していた父が1973年に小樽に戻り、23歳で創業。私が2代目になります。
鉄筋コンクリート造3階建ての建物は、35年に北海道無尽の社屋として新築されたもの。幾何学的デザインのモダン建築で、長年地域のランドマークでもあり、北海道無尽から北洋相互銀行、普銀転換、札幌への本店移転に伴い北洋銀行小樽支店へと変遷を重ね、営業を続けてきました。
ところが、2001年に店舗統合で小樽支店が廃止されると、取り壊しコンビニエンスストアを出店する計画が浮上。それを知った父を含めた市民有志3人は、歴史ある建物を残し続けたいとの思いからNPO法人を立ち上げ、02年に建物を買い取ったのです。同年、小樽市指定歴史的建造物第69号に指定され、和食料理店「遊人庵」としてオープン。建物を修繕しながら営業を続けてきました。
コロナ禍で多くの飲食店に宴会自粛の影響がありましたが、当社は天井が高い建物の造りが幸いし密になりづらいことで、営業の継続がしやすく助けられました。
今後は建物の良さを活かして、より多くの地元客や観光客に来店してもらえる魅力ある店づくりを進めたいと思っています。
創業=1973年、会員=代表取締役・田島明宏、事業内容=飲食業(寿し、和食)、社員数=10名 |