農場指針作成で生まれる絆 課題を隠さず楽しく経営/札幌支部農業経営部会
2022年04月15日
札幌支部農業経営部会は3月16日の2022年度総会で、農場指針研究会と経営指針研究会修了生によるトークセッションを開催。オンラインで52名が参加し、農業者による理念経営実践に学びました。
新規就農者を含む4名が報告。今後のビジョンの他、社員と向き合う経営者の意識や姿勢の大きな変化、指針作成後の社員の退職や対話不足によるトラブルなどの新たな悩みも吐露されました。
農場指針第1期修了生の森井農園森井克幸代表は「課題を隠さず、地域の人たちに楽しく農業経営に取り組む姿を見せることを大切にしている」と語り、次いで経営指針第16期修了生のあしだファーム蘆田裕介社長は「先輩経営者との出会いを通じて、経営者とは悩み続けるものだと気づき勇気をもらった」と語りました。リアルな体験報告をもとに、参加者は終始温かな雰囲気で学び合いました。
農場指針第1期修了生のファーム田中屋田中哲夫社長が「岐路に立っても自分の道を見失わなくなる」とまとめ、指針作成の広がりによってよい会社が増え、よい社会が広がることに期待しました。
農場指針研究会は、2年をかけて農場理念・営農方針・経営計画からなる農場指針作成に取り組み、今年度は3期生が修了予定です。