ポストコロナ~新市場・新事業への挑戦③/吉村工作所(伊達市)
2022年03月15日
有珠海水浴場を再生
昨年7月30日、伊達市の有珠海水浴場に「USUマリンアスレチック『アトゥイ』」がオープンし、前年の1・2倍、4年ぶりとなる6000人が訪れました。当社のグループ会社であるVAXBEY(バックスベイ)が管理運営しています。
利用客の減少傾向が続く有珠海水浴場を何とかしたいと、2018年有珠地区の農漁業や商工業の若手30人ほどが有珠の未来を考える「USU未来会議」を結成しました。こうして有珠地区の活性化に向けた動きが始まります。週1回の会議には、子ども連れでも参加できる会場を用意し、地域ぐるみで様々な話し合いを重ね、そこから「アトゥイ」の構想が生まれました。
「アトゥイ」とはアイヌ語で海という意味です。有珠の海岸にもう一度賑わいを戻したい、そんな思いが込められています。道内最大級となるマリンアスレチックは、海外のリゾートでよく見かける「水上フロートエア遊具」で縦30㍍、横120㍍の巨大なコースが海に浮かんでいます。その他3種類のバナナボート、アクアロールなどのアクティビティも楽しめます。砂浜には未就学児用のエアプールやバーベキューエリアがあり、幅広い年齢層で過ごせる環境になっています。
いずれインバウンドが復活し、アトゥイの集客は伸びていくと予想しています。しかしコロナ禍で来場者が少ない今だからこそ、プレオープンのつもりでスタートさせました。私の故郷でもある有珠という地名をよりメジャーなものにし、地産品の売上向上に繋げていきたいというのが最終的な目標です。