【我が社の自慢 53】浪越石材(伊達市)
2022年02月15日
墓石技術でコーヒーミル
わが社の自慢は、墓石制作技術を活かした「石臼コーヒーミル」です。
当社は、大正13年創業で当時は護岸工事業を営んでいました。日清・日露戦争後、国が戦死者のお墓を作る補償金を支給し、お墓を持つ人が増えた事をきっかけに、二代目社長が墓石制作を始めました。
お墓は単なる「石」ではなく、亡くなられた方の大切な「家」です。墓石を制作・販売して終わりではなく、メンテナンスなど50年・100年と続くお付き合いとなります。そのため、当社も石のようにどっしりと地域に根を張って技術を高め続けたいと、三代目社長があえて成形などの加工が難しい小さい石製品「石臼コーヒーミル」を2007年に開発しました。職人が手作業で目立てをつけた石臼は、豆の香りを損なう原因である衝突熱の発生を抑え、素材本来の味と香りを楽しむことができます。豆を安定的に挽くためには上下の石にある程度重さが必要となり、軽量化が難しいのですが、ミルの中心に当社オリジナルのバネを入れ上下の石同士で圧力をかけることで小型軽量化をしました。
創業98年を迎えることができたのも、墓石とともに長く地元の皆様に支えられてきたお陰です。信頼を裏切らないようこれからも技術を磨き続けます。
▽会社設立=1924年、会員=代表取締役・浪越崇、事業内容=石材加工・販売、土木工事、造園、舗装工事、社員数=4名 |