町村農場・町村氏がコロナ時代の経営戦略を報告/札幌支部
2022年02月15日
札幌支部は連続企画第12回「コロナ時代の経営戦略」を12月20日に開催し、65名がオンライン参加。町村農場の町村均社長が「壮絶、果てしなき脱脂乳との闘い」をテーマに報告しました。
町村農場は、30年にわたり乳牛(ホルスタイン)を増やさず生産から加工、販売と一貫経営を通して付加価値を高め収益向上を目指してきましたが、コロナ禍で直営店を中心に打撃を受け、2020年は1億円の減収となりました。
生乳を加工すると9割は原料や食材となる脱脂乳で、高価な使い道のクリーム部分はわずか1割。脱脂乳消費の需要創出が長年の課題でした。
近年、全国のコンビ二で売られている町村農場産原料使用のキャラメルラテや飲むソフトクリームはある飲料メーカーが独自ブランドで開発販売したもの。脱脂乳の消費に加え商標使用料が入るため課題解決の一助と言います。
町村氏は「脱脂乳の高次利用にはまだまだ課題はあるが、今後は直営店を有効活用しメーカー志向で新しい展開をしたい」と抱負を語りました。