中小企業金融を勉強 釧路地区会 持続可能な地域に向けて
2018年06月15日
釧路地区会は5月21日に5月例会を開催し、中小企業金融にまつわる新たな流れと、その変化に対応するための経営指針づくりの重要性について学びました。
経営指針委員長の櫻井英裕リブラス社長が、東京都北区、荒川区を中心に95店舗を展開する「城北信用金庫」の取り組みを紹介。同信金は相談業務などに力を入れている地域密着型金融として、信頼も厚く、地元企業の約9割と取引しています。この取り組みは、2016年の金融行政方針が担保や保証に依存しない「借り手の事業性評価」に基づく融資へと大転換したことが背景にあります。
続いて、鈴木圭介税理士・行政書士事務所の鈴木所長が「大転換に伴い、経産省は財務・非財務情報を基に企業の評価を行う、ローカルベンチマーク(ロカベン)を設定した。ロカベンは経営課題の分析や金融機関との対話のためのツール」と述べ、事業性評価に対応するために企業のロカベン活用を促しました。
再度、櫻井社長が報告に立ち「経営指針こそ、ロカベンに表現される。企業のビジョンが問われる時代になっている」と同友会での経営指針づくりの重要性を訴えました。
グループ討論では、持続可能な地域づくりに向け、企業と金融機関がコミュニケーションを密にしていくことが必要だと確認しました。