地域独自の魅力発信 札幌支部中央西地区会 道内経済を学ぶ
2018年06月15日
札幌支部中央西地区会は5月22日、豊水会館で5月例会を開催し、43人が参加しました。「北海道経済の現状と課題」をテーマに、日本銀行札幌支店営業課長の清水宏恭氏が講演。業況感指数や人口推移などを読み解きながら、道内企業が直面する経済社会の課題と自社の在り方を学び合いました。
はじめに清水氏は、北海道経済は緩やかに回復してはいるものの、全国に比べ弱い景況判断を示している実態を報告。「道内の製造業は食料品が多くを占め、不作、不漁など自然の影響を受けやすい構造にあることが、背景の一つにある」と説明しました。
また、人口が減少し続ける国内で喫緊の課題である、労働生産性向上の具体的取り組みとして、IT導入の促進を強調。IT活用強化の意識が全国平均よりも一歩遅れている北海道で、人手不足の問題をいかに解決していくか参加者に問い掛けました。
後半は、講演で学んだ現状を踏まえて自社ができることについてグループ討論。最後に清水氏は「食や観光をはじめとした北海道の強みへの付加価値を高め、広い大地や自然環境など地域独自の魅力を積極的に発信することが重要だ」と、課題解決への展望を語りました。