【新代表理事に聞く】ティーピーパック 代表取締役 池川 和人氏
2021年08月15日
人を生かす経営を実践
―就任の抱負をお聞かせください。
私たちを取り巻く経営環境は厳しさを増しています。しかし、先輩会員が築いた礎を受け継ぎ、さらに発展させて次に繋いでいく責任が私たちにはあります。
18年間代表理事を務め、昨年度で退任された守和彦前代表理事と活動を共にするうちに、変化すべきものと、変えてはいけない理念があることを肌で感じ取ることができました。
―自社の経営について。
コロナと水産業の不振で当社も大きな影響を受けましたが、幸いなことに時間を作ることができ、受発注システムの改善やクラウド化など、今まで手を付けられなかった社内体制の再構築に充てることができました。入社3~4年目の若手社員が主導しました。やはり、社員が主役として輝く舞台をつくっていくことが経営者の役割だと思います。
―コロナ禍の同友会運動の展望について。
中小企業の元気は地域の活力に直結します。そのため、喫緊の課題、事業承継、人材確保と定着・育成に関する同友会らしい体験を踏まえたリアルな学び合い活動が重要です。また、〝人を生かす経営〟を実践し、社員の成長とともに企業が着実に発展していく姿を通して内外に同友会の魅力を発信していきます。さらに、同友会運動を進めるパートナーとして事務局の課題を整理し、事務局機能をフルに発揮できる体制を目指します。
コロナ禍は10年先の未来を連れてきたともいわれています。中小企業らしいICT活用やDXの可能性を探り、企業変革に繋げていく必要があります。2021年度スローガン「人を生かす経営の総合実践で、コロナ禍を乗り越え、新たな挑戦」を全道会員の総意で実践し、活力ある企業と地域を創造する同友会を目指していきたいと思います。