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技術、経験生かし新分野開拓 ~2021年 わが社のチャレンジ~

2021年01月15日

 2021年の幕開けは、〝丑〟年にちなみ、自慢の〝牛〟で北海道の豊かな食を支える2名の会員の経営実践をお届けします。

 


 

IT活用しスマート酪農

宇野牧場 宇野 剛司社長(道北あさひかわ支部)

 

放牧され伸び伸び育つ牛たち

 当社は1945年に創業して以来、「土・草・牛」の研究・試行錯誤を続けてきました。当社の160㌶の牧草地で放牧され伸び伸び育つ牛たちからは、味わい深く甘さの強いミルクが採れます。今後もより良いミルクを作り続けるため、ドローンやAIを駆使したスマート酪農に取り組んでいます。

 

 ドローンが放牧地を上空から撮影し、データをAIが解析。牧草の生育状況を自動で判別して最良な放牧エリアを選定します。それを元に、牛たちをその日最良の放牧区画へリモート開閉可能なゲートを利用して誘導します。この仕組みによって、時間や手間の削減だけでなく、牛たちの健康維持やスタッフの安全も確保できます。

 

 2021年は新たにチーズ工場を建設し、スマート酪農という強みを活かして自社のミルクを用いた有機チーズを製造・販売する計画です。有機チーズはまだ日本では数少ない商品。沢山の方に味わって頂きたいと思います。

 


 

付加価値高め全国に販売

澤田農場 澤田 篤史社長(オホーツク支部)

 

常時100頭を飼育しています

 当社は1949年、祖父が25㌶の農地で分家し、畑作をスタートしたのが始まりです。80年に畜産業に進出し、事業規模拡大と共に2004年に法人化しました。今では農地が78㌶になり、常時100頭の牛を育てています。

 

 自家製の牛肉と畑作物を加工して付加価値を高めたいとの想いから、10年に食材加工場を建設し、本格的な6次化に踏み出しました。現在、自慢の自家製味噌をベースに経産和牛肉を使用した「おかず味噌」や、清里和牛レトルトカレー、牛が好んで食べている姿をヒントに作った「おから煎餅」等、畜産農家ならではの商品アイテムが10種類以上になります。

 

 これまでオホーツク・テロワールのアンテナショップをはじめ地元での販売を中心としてきました。今後は全国各地への販売を考え、同友会仲間の協力を得てネットショップを構築中です。オホーツクの伝統的な味と食文化を広く伝えたいと思います。