コロナ禍生き抜け 4名が会社の取り組み報告/苫小牧支部
2020年11月15日
苫小牧支部は、「コロナ禍を生き抜く!」をテーマに9月例会を開催。54名が参加しました。畠澤顕秀幹事長による景況調査報告の後、ほくしょう運輸取締役の安孫奈津枝氏(運輸業)、王子サーモン取締役管理部長の佐藤徹氏(製造業)、とませい常務取締役の畑中洋一氏(廃棄物処理業)、エルム楽器苫小牧支店支店長の佐藤智氏(小売業)の4名が、コロナ禍での取り組みを報告しました。
ほくしょう運輸の観光部門は、1月以降のインバウンド激減によりキャンセルが相次ぎ90%の売り上げ減。しかし「立ち止まってはいられない」と、社内からの不安を説得しながら万全のコロナ対策を講じ、催行に踏み切った8月のバスツアーは大好評でした。
王子サーモンでは、ある社員のSNS投稿が反響を呼び、インターネットショップの売り上げは前年の10倍、SNSのフォロワー数も急増しました。とませいは、家庭ごみの収集など市民生活のインフラを守り続けることが企業の社会的使命であることを強調。エルム楽器は、音楽教室の休講などダメージは大きく、さまざまな打開策を講じました。佐藤氏はコロナによる変化を①オンラインの活用によるレッスンの実施や社内会議の効率化②社員が利益率を考えるようになった③社員がイベントを中止ではなく、実施するための方策を考えるようになった④教室再開を喜ぶお客さまを見て、社員は自分の仕事に誇りを持てるようになった、と報告しました。
共通していたのは、コロナ禍に「できることは何か」を手探りで模索し、道をこじ開けてきたことです。そこには紛れもなく経営者の覚悟と、社員の存在がありました。