【我が社の自慢 39】ミツノ(札幌市)
2020年07月07日
希少品セルマーの虜に
我が社の自慢は、1970年代にアメリカで製造されたセルマーのサクソフォンです。セルマーは1885年にフランスで創業したサクソフォンの工房ですが、アメリカで作られたサクソフォンは希少品で、あまり市場に出回っていません。
縁があって2010年に私の手元に届きました。今まで触れていたサクソフォンとは音色が全く違い温かい音がでます。商売柄、毎日溢れるほどの音に囲まれていますが、この音色は異彩を放っています。
私は夕張で育ち、父親は地元でレコード店を経営していました。学校を出た後は静岡の大型店で働いていましたが、30歳の時に夕張に戻り父の仕事を手伝うようになりました。その後札幌に店を出し、中古楽器の販売や音楽教室を開いて現在に至っています。
楽器には所有者の魂が込められています。単なる物ではありません。その時々の思い出が詰まっています。そんな思いが詰まった楽器の橋渡しの会社でありたいと思っています。
我が社は音楽教室の発表会を定期的に開いています。私もセルマーのサクソフォンで演奏しています。経営者も音楽を楽しみながらその素晴らしさを伝えていきたいと思っています。
▽設立=1966年、会員=代表取締役・田渕浩紀、事業内容=音楽教室、楽器販売、社員数=6名 |