2020年わが社のチャレンジ 夢の実現へ歩み続ける
2020年01月15日
2020年の幕開け。オール厚岸産ウイスキーの実現や、持続可能な循環型システムづくりを進める会員2社の挑戦を紹介します。
厚岸オールスターに挑戦/堅展実業厚岸蒸溜所 立崎勝幸所長(くしろ支部)
厚岸町には〝ウイスキーの聖地〟アイラ島との共通点が多くあります。冷涼で海霧の出る湿潤な気候、メリハリの利いた四季の変化、香りづけに欠かせないピートが豊富であることなど、とても理想的な土地でした。
私たちの最終目標は、厚岸産の大麦・ピート・ミズナラ樽を使ったウイスキー『厚岸オールスター』を造ることです。
昨年は町内の丘陵地で麦を栽培しましたが、地形の影響で倒伏したり、雑草が刈り取れなかったため、2―3㌧ほどの収穫でした。
町に相談したところ、牧場の一部を借り、栽培を行えることになりました。
本年2月には、初のウイスキー『サロルンカムイ』を発売します。昨年獲れた麦からは『厚岸オールスター』を造るつもりです。夢の実現に向け、これからも挑戦を続けていきます。
究極の循環型ビジネスを/環境ダイゼン 窪之内誠社長(オホーツク支部)
当社は創業以来、捨てられるはずの廃棄物に新たな付加価値を付けて、新しい製品を生み出すアップサイクル型循環システムの研究に取り組んでいます。
当社は、悪臭や水質汚染などの公害の原因となる牛のし尿を買い取り、発酵培養させて出来た液体を原料に消臭液、土壌改良材に変えて販売しています。また、その製品を使うことで消費者も地球の環境危機の改善に一役買うことができ、公害の元を社会に生かす取り組みを行っています。
5年ほど前から食糧生産に課題を抱える発展途上国からの需要が高まっており、東南アジア諸国を中心に輸出量は年々増え、2019年は60―100㌧の輸出を見込んでいます。
今後は、アジアのみならず世界の市場を調査し、当社製品に加え、持続可能な循環型システムを地球規模で広め、どの地域にいても同じレベルで環境改善に貢献ができるよう、研究開発に注力していきます。