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気流

2019年11月15日

 11月2日に閉幕したラグビーワールドカップ2019は、日本代表の活躍も相まって大きな話題となりました。それまでラグビーに関心を持たなかった人々が熱狂し「にわかファン」も増えましたが、そうしたことは今後競技人口が増えるきっかけになりそうです。

 

 ラグビーで盛り上がる10月16日、国際オリンピック委員会(IOC)が「2020年東京五輪のマラソンと競歩の会場を札幌に移すことを考えている」と発表しました。理由は「アスリートファーストの猛暑対策」ということです。ちなみに、マラソンの開催日は女子が8月2日、男子が9日。今年の最高気温は35度を超えていました。

 

 道民にとって札幌開催は競技を身近で観戦できるチャンスになりますが、開催まで1年を切った時点での会場変更はクリアすべきさまざまな課題がありそうです。また、そもそも夏季五輪の開催期間は、2000年から米国などのテレビ局に考慮して7・8月に設定され、既にアスリートファーストとは言えない状況です。

 

 ラグビー日本代表は、「ONE TEAM(=ワンチーム)」を合言葉に同じビジョンを持ち、体格に勝る強豪と互角以上に渡り合えることを世界に示しました。IOCは東京五輪の成功に向けて、いま一度、オリンピズムの根本原則、規則、付属細則を成文化したオリンピック憲章の原点に立ち返り、「ONE TEAM」となることができるか。残された時間はあまりありません。