我が社の自慢１６　石の可能性広げる彫刻機　溝口石材工業（岩見沢市）

2018年03月15日

　我が社の自慢は、国内最大のレーザー彫刻機です。当社は墓石製品の製造・設置や、石を材料とした小物加工をしています。道内の彫刻家との交流もあり、記念碑やオブジェの制作にも積極的に取り組んでいます。当社の工場は全道一の規模で国内最大の切削機や研磨機を導入しています。新工場が操業開始した頃は、全国の同業者が見学に訪れ「腕利きの石職人が認める工場」と言われたこともありました。

　レーザー彫刻機は１・３×２・５㍍のサイズを加工することができ、同じ機械は国内に２台しかありません。導入前はイラストや写真は、職人が一つ一つ手で彫っていましたが、限界があり、特に写真を仕上げても「似ていない」と言われることもありました。

　この彫刻機は石の表面をミクロン単位で削ることで、写真をそのまま石に写すことができます。大きな面に精巧に彫れるという特徴を生かし、ゴルフ場やホテルなどの壁面装飾のほか、経年変化がないことからペットの写真を彫ってほしいとの依頼が多いです。自分の結婚式では等身大の石版を作り、ウェルカムボードとして会場に飾ったのも良い思い出です。

　父である先代は、石でいろいろな表現ができることを世の中に知ってほしいと、墓石以外の表現に挑戦し、他社に負けない機械を導入しました。私も石の持つ可能性を、固い意思で広げていきたいと思います。

　▽設立＝１９４５年、会員＝代表取締役・溝口拓禎、事業内容＝墓石製品製造、記念碑等、修影材、社員数＝５人