011-702-3411

営業時間:月~金 9:00~18:00

同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

全道会員企業アンケート 先行き不透明で未定回答増加 人手不足でも初任給は足踏み

2019年04月15日

賃上げ平均5024円、2・29% 

 

 この調査は、2月15日に会員企業(5825社)にアンケートを郵送し、3月12日までに回答のあった159社についてまとめたものです。全道の平均資本金は2515万円、平均従業員数は48・9人となっています。サンプル数が少ないため、ひとつの目安としてご利用下さい。

 

 

 有額回答企業の賃上げ予定額は、全道平均で5024円(平均年齢40・2歳)、アップ率で2・29%となり、いずれも昨年(5752円、2・39%)を下回りました(表2)

 

 「賃上げ額ゼロ」と回答した企業は14・5%で、札幌が14・5%に対して札幌以外の地域が13・8%となりました。

 

 「賃上げあり」と回答した企業は札幌が47・7%に対して札幌以外の地域は33%となっています。しかし、未回答企業が45・9%と半数近くが決まっておらず、次年度の見通しが立っていない現状もうかがわれます。

 

 人手不足を背景に業種別では建設業が金額(5876円、2・01%)で高くなっています。

 

 全道平均の初任給は、学歴別、地域別を問わず若干のプラスとなり、大卒営業(18万6635円、2722円1・5%増)、技術・現業(18万6187円、3672円2%増)と万6000円台となりました。

 

 高卒は札幌以外の事務職で15万4782円となりましたが、札幌では16万2667円とかつては比較的採用しやすかった事務職も売り手市場になりつつあります。

 

 札幌以外の大卒の技術・現業職は18万6687円と昨年から4445円、2・4%の上昇となりました。

 

 人材不足の中で初任給のアップは各企業とも考えていますが、全体の給与体系の問題もあり苦慮している現状が浮かび上がります(表3)

 

 

 パートタイマーの採用が難しくなり、最低賃金(835円)も上昇する中、全道平均で販売職が921円と900円を超えてきました。今年も最低賃金の上昇が予想されますが、春の昇給は全道平均で61・2%がなしと回答。札幌は71・8%となっており、人件費コストの上昇から採用時の時間給の昇給を見合わせていることがうかがわれます。(表4、5)