【あの人に聞きたい! 1】東洋農機 山田 征弘 社長 (帯広)
2025年08月15日

お客様に育てられながら成長
当社は1909年、富山から入植した山田清次郎が畜力用農機具を作るために、山田農機製作所を兄弟の嘉蔵、源二と共に帯広で創業したのが始まりです。その後65年の大冷害の影響や農業の近代化政策等により農機具メーカーの再編が進み、67年に東洋農機株式会社が設立されました。69年には中小企業近代化促進法に基づく特定合併により、複数の企業が合併し、現在の形となりました。
顧客満足度向上へ
主力商品はジャガイモの収穫機ポテトハーベスタ、農薬等を散布する噴霧器のスプレーヤです。2002年に開発されたオフセットポテトハーベスタは従来と違い、トラクターのセンターから堀取口がずれて設置されているため、トラクターが畝を跨がずに作業でき、タイヤによる踏圧を避け、軟弱地でも安定した作業が可能です。年間約100台製造・販売していますが顧客の畑の面積、形状等に合わせて1台1台カスタマイズして出荷しています。また使用感をフィードバックしてもらい、アフターフォローも定期的に行うことによって、品質と顧客満足度の向上を目指しています。
私は15年前に入社し、今年社長となりました。ポテトハーベスタのシェア80%という責任の重さを感じつつ、やはり当社はお客様に育てられている企業だということを、忘れてはならないと思っています。これからも十勝の農業に寄り添い、支える企業になっていきたいと思います。(とかち支部)