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札幌支部農業経営部会が6月例会/札幌支部

2025年07月15日

率直に語り合うパネリスト

            米価高騰から食糧の未来探る

札幌支部農業経営部会は6月17日、「令和の米騒動~農業はどこに向かう?北海道農業の未来を探る~」をテーマに6月例会を開催し、約50名が参加しました。

 初めに雉子谷食品の雉子谷忠社長(米の集荷・卸売業、江別)が「昨年秋頃から50万トンも需要超過となり、在庫減少に買いだめが重なった」と現状を報告。続いて農林水産省北海道農政事務所の川口正一氏、札幌消費者協会の渡辺裕子氏、The北海道ファーム髙野龍一氏と雉子谷氏がパネルディスカッション。「当初は新米で状況が落ち着くと見ていた。作付面積の増加や備蓄米放出後の状況をみると、価格は落ち着いてくる」(川口氏)、「安ければ良いわけでもない。生産者を応援できる適正な価格を」(渡辺氏)、「生産コストを考えると価格が安すぎる時代もあった。生産者と消費者双方の立場になると5キロ3000~3500円が妥当では」(髙野氏)、「大量に管理・流通する手間や在庫リスクがあり、個別対応は難しい。そこに卸の役割がある」(雉子谷氏)など、現状と課題を率直に語り合いました。

 グループ討論では「生産者が困らないような価格維持を」「経費アップも、米不足も不安」など様々な声が寄せられ、生活に欠かせない食糧を深く考える機会となりました。