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【新年度戦略】高付加価値を生み出す商品/食品・製造販売・ベル食品(札幌市)

2025年03月15日

             商品・技術・人材の総合力を
            新市場・新分野に挑む中小企業

顧客や地域ニーズに応える
   


 中小企業を取り巻く経営環境は依然厳しく、労働力不足や人件費の高騰、仕入れコストと販売価格の乖離も深刻化しています。地域の豊かな資源や可能性に光を当て、社員と共に顧客や地域の高まるニーズに応える企業の総合力が不可欠です。新市場・新分野に挑む6社の実践を紹介します。

下國伸シェフ監修燻製シーザーサラダNOBUドレッシング
福山浩司 代表取締役社長


   高付加価値を生み出す商品


 当社は戦後間もない1947年、北海道大学農学部出身の7名の青年たちにより創業され、甘いものが渇望されていた時代に水で薄めてジュースになる「ベルシロップ」を開発し、大ヒットしました。 その後、まだ贅沢品だったラーメンを手軽に家庭で食べられるようにと、ラーメンスープの技術開発を進め、54年に日本初の家庭用ラーメンスープでもある「華味」を販売しました。その2年後には、現在も当社の顔である「成吉思汗のたれ」を発売。道民のソウルフードとしてラーメンとジンギスカンを地域に定着させました。

 その後は、つゆ・だし・ドレッシングやジャムなど様々な商品を発売する中で、近年は共働き世帯が増加していることもあり、いかに簡単に美味しいものを食べられるかが重要で、レトルト食品の売り上げが増加してきています。また、たまにの贅沢として「プチ贅沢」を求める客層が増えてきており、有名人や有名店とのコラボ商品に力を入れ、北海道出身の大泉洋さんと共同開発した「本日のスープカレーのスープ」や、下國伸シェフと開発した「燻製シーザーサラダドレッシング」などが好評を博しています。

 また、本州での製造拠点を確保するために埼玉に工場のある食品会社を子会社化し、国内市場での更なる発展を目指し、さらに世界への販路を広げる挑戦の第一歩として、ベトナムへ進出、国内では土産製品にも力を入れています。

 今後も消費者ニーズに適応した安心・安全な「高付加価値商品」を提供し、「北海道のソウルフードメイカー」であり続けたいと考えています。