21世紀型企業づくりで未来を拓く/北海道同友会25年新年交礼会
2025年02月15日
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351名が学びと挑戦誓う
北海道同友会は1月9日、2025年新春講演会・新年交礼会をグランドメルキュール札幌大通公園で開催し、来賓を含め351名が参加しました。
冒頭、池川和人代表理事が挨拶に立ち、中小企業が直面する人手不足や事業承継という経営課題に触れ、「課題の本質を見極め、情報収集と学びを力に迅速かつ果敢な決断が求められている」と指摘。「同友会らしく、本日から2025年の学びを初めましょう」と呼び掛けました。
新春講演会には、ティスコ運輸(本社・山形市)の菅原茂秋社長(山形同友会代表理事)が登壇。「人を生かす経営の実践で21世紀型企業づくり~働き方改革と業績向上を両立する経営戦略~」をテーマに講演しました。
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菅原氏は、同友会の経営指針セミナーを受講する中で、半年かけて自社の存在意義を問い直し、経営理念を確立。さらに「単に荷物を預かるだけの事業ではなく、お客様の物流最適化を目指すことこそ価値創造である」と事業領域を定義し、その結果、競争優位性を確立し事業は拡大します。しかし、そうした状況と裏腹に社員の不満が溜まっていたことに気付き、謝罪。改めて真摯に向き合うことを約束します。その後、賃金アップなどの社内体制整備のために、全社員で力を合わせ過去最高の売上と利益を達成し、現在は100年企業を目指したプロジェクトにも取り組んでいます。最後に、「中小企業経営者が奮起することで、経営環境を変え、地域を変えることが可能な時代。一社一社が社会的使命感に燃え事業活動を行い、日本経済を復活させよう」と力を込めました。
続く新年交礼会では、藤井幸一代表理事が「同友会で学び、気付き、得た気付きを自社で実践し、新たな挑戦の年にしよう」と年頭挨拶。
その後、来賓の鈴木洋一郎経済産業省北海道経済産業局局長、三橋剛北海道副知事、秋元克広札幌市長が祝辞を述べ、髙田芳政北海道銀行代表取締役副頭取の祝盃で祝宴に移り、参加者は和やかに新年の抱負を語り合いました。
9月26日に釧路で開催する第40回全道経営者〝共育〟研究集会inくしろのPRが続き、本田哲副代表理事が閉会挨拶でおひらきとなりました。
(菅原社長の講演は中小企業家しんぶん北海道版第396号2面に掲載)