【我が社の自慢 81】 ありんこ(札幌市)
2025年01月15日
和・洋融合「チーズかつお」
我が社の自慢は、当社発祥のおにぎり「チーズかつお」です。
当社は義母と叔母の二人が大通公園に面する昭和ビルで1980年10月に創業し、たった3坪を忙しく動き回る姿から「ありんこ」の店名になりました。当初は紅鮭など定番メニューのみでしたが、89年に店を手伝い始めた妻が創作おにぎりへ挑戦しました。
「おにぎりの洋風化」を考えていた妻は、当時札幌で広がってきた宅配ピザから、チーズを具にすることを発想。しかしそれだけでは決め手に欠けたため、醤油をまぶした鰹節とあわせたところ、和と洋が見事に融合した「チーズかつお」が誕生しました。妻は94年に亡くなりましたが、自社でカットするチーズや、専用に削った鰹節の味付けは当時のままです。
「チーズかつお」は店頭に出してもすぐには売れなかったため、来店客に試食してもらい、チーズが溶けてなめらかになるまで握りたてから数分待つなど美味しい食べ方を妻が紹介するうちに常連客からじわじわと支持が広まりました。今では全店で人気No.1となり、具沢山のとん汁と並ぶ看板メニューです。
当社がおにぎりだけで46年も続けられているのは、義母と妻が築き上げたスタイルを支えてくれる商品と社員がいるからだと思っています。
設立=1978年、会員=代表取締役・南部均、業務内容=おにぎり、惣菜製造販売、社員数100名(パート従業員含む) |