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生徒の心に寄り添う教育を/しりべし・小樽支部北後志地区会例会

2024年10月15日

熱く語る今堀校長


しりべし・小樽支部北後志地区会は9月4日、地区例会を開催し、11名が参加。「北星余市はこんな学校です~意外と知られてない、北星余市高校の内側~」をテーマに今堀浩校長が報告しました。

 同校は、地元の公立高校に進学できない子どもたちの学びの場として、1965年に余市町の要請で開校しました。ドラマやドキュメントの影響もあり入学生が増えましたが、当時の約半数の生徒が非行系で「ヤンキー学校」のイメージが定着しました。現在も一部にその誤解が残っているといいます。

 2001年に大麻事件が発生し、『未完の器』という記録集を発行しました。これをテキストに、授業で自分たちの生活を見つめると共に、PTAへの啓蒙活動も続けています。

 現在の生徒たちは、集団での関わりを通じて、楽しさや課題を学んでいます。多様な背景を持つ生徒たちが多い中で、寮生活を通した上級生との関わりや、互いの「教育力」と「生きる力」を大切にし、多様性を生かしたインクルーシブ教育が実践されています。

 今堀氏は「思春期の課題には、その時期に向き合うことが大切。本校は特別な学校ではなく、互いの違いを認め合い、間違いを繰り返しながら成長していく、昔ながらの学校です」とまとめました。