新支部長に聞く／苫小牧支部長　佐藤 元信氏（サトウ工業　代表取締役社長）

2024年08月15日

友に学び、共に育つ
中小企業の魅力や元気を発信

　私は２０１５年に同友会へ入会し、経営指針を学ぶ中で「人を活かす経営」の精神と出会い、まさに自分が大切にしてきた経営の思いと合致し、自分の目指す方向に確信を得ました。20年に社長に就任し、組織・企画委員長、副支部長を経て11代目支部長に就任しました。

―新支部長としての抱負をお聞かせください。

　苫小牧支部では7つの委員会、4つの部会がそれぞれの専門分野を深く学び発信しています。委員会では、企業経営における普遍的な課題について議論し、会員のニーズに沿った例会やセミナーの開催や資料・情報提供という形で会員に発信を行います。委員会はただ会合運営をするだけの集団ではなく、委員の個々の知識や同友会に蓄えられた理念と経験に基づいて議論し、委員自身が勉強し成長する場でもあります。
月一回の支部例会は委員会・部会が企画を担当し、毎回支部会員数の約26％にあたる70名の参加を目指しています。前支部長の髙橋憲司副代表理事が中心となり同友会基本情報や運営方法をまとめた「苫小牧支部ＧＵＩＤＥＢＯＯＫ」の活用も進め、役員を中心にブラッシュアップを重ねていきます。

―今年度のスローガンは「〝友〟に学び、〝共〟に育ち、中小企業の魅力を同友会から発信しよう」と掲げました。

　同友会は会社の規模や歴史の長さ、経営者自身の年齢の違いなどはあれ、同じ経営者の目線を持つ、言わば「友」の集まりだと思います。私たちはその友を大切な辞書の1ページと捉え、謙虚に耳を傾け、経営の気づきを自社に持ち帰り実践することが大切です。また会員同士で自ら経営の悩みや知識をはばからずに話すことで、共に育ち学び合える「共育」の土壌を作り続けたいのです。そして我々から中小企業の魅力や元気を発信するような明るく楽しい1年にしていきたいと思います。