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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

気流

2024年08月15日

 今年も厳しい暑さが続く北海道。最強レベルの「海洋熱波」が要因とも。エアコン頼みで換気も不十分になりがちです。職場では夏風邪が広まり、業務効率も低下。健康の大切さを実感させられます。

近年、「健康経営」がビジネスのトレンドワードになっています。生産年齢人口が急減する日本では、安心して働き続けられる職場づくりは社会的要請であり、人材確保の条件でもあります。北海道同友会は2021年、全国健康保険協会(協会けんぽ)北海道支部と連携協定を結び、健康経営を取り上げる例会も増えています。

コミュニケーションを軸に健康経営に取り組んでいる会員企業の事例を紹介します。20歳代の社員が多い同社は、健康診断で問題はなかったものの営業時間が長く、睡眠時間の確保やコミュニケーション不足に課題を抱えていました。そこでDX活用で業務負担を削減し、社員企画のレクリエーションで社員間の情報共有も円滑化。相乗効果で業務効率が格段に向上したといいます。顧客ニーズを見つめ直し営業時間の短縮にも挑戦しています。

「21世紀型中小企業づくり」を提唱した第25回中同協総会(1993年札幌)は「労使が共に育ちあい、高まり合いの意欲に燃え、活力に満ちた人間集団としての企業」を提起。まさに健康経営の実現とは、共に「よい会社」を目指す上で今日的なテーマでもあり、時を超え不断に追い求める企業像であることを再認識しました。