「人を生かす経営」実践 道北あさひかわ支部8月例会
2018年10月15日
8月30日、道北あさひかわ支部8月例会が開催されました。障がい者就労委員会(委員長・亀海聡NPO法人フレンズ ワークサポートフレンズ理事長)が設営を担当し、報告者に京都同友会会員、グラン・ブルーの石井雄一郎社長を迎えました。
石井氏はアパレルメーカー勤務などを経て、観賞魚の販売や水槽設計、メンテナンスを行う同社を起業します。同友会に入会した2009年、当時、京都同友会に所属していた亀海氏から実習受け入れを頼まれます。渋々受け入れた精神障害の男性はその後、正規雇用につながりました。
11年1月に「きっずかふぇ&菓子工房ぐらん・ぶるー」「就労継続支援A型事業所京のちから」を立ち上げ、障がい者雇用を本格化しようとした矢先、東日本大震災が発生します。
計画停電などの影響で新規水槽工事が全てキャンセルになる中、石井氏を支えたのは経営理念でした。「私たちは京都の企業として、地域の魅力を発信し地域と共に育つ企業を目指します」の具現化にまい進します。
京都府との農福連携モデルファーム活用協定による製品開発を皮切りに、京都の特産物を生かしたお菓子づくり、京都を舞台にしたアニメキャラクターや大手企業とコラボレーションしたイベント、グッズ製作を手掛けるに至っています。
石井氏は、京都同友会ソーシャルインクルージョン委員会の活動も紹介しながら「ビジョンを語ることで共感の輪が広がり、無理だと思われたことが実現できた。我々が人を生かす経営を実践し、幸せの見える地域社会を実現しよう」と呼び掛けました。