東胆振の食と匠語る(苫小牧支部)
2018年10月15日
9月19日、「東胆振の『食』と『匠』の新たな挑戦」をテーマに苫小牧支部9月例会が開催されました。ホッキ貝の加工、卸売りを手掛けるマルゼン食品(苫小牧)の三小田和宏社長、和牛の生産、加工、販売をしている白老和牛王国上村牧場(白老)の上村篤正社長が経営実践を語りました。
国外にも販路を広げている三小田社長は、海外のバイヤーが環境尊重経営やトレーサビリティを重視している現状を報告。漁業の持続可能性を認証する、マリン・エコラベル・ジャパンを取得した自社の取り組みや、従来から資源管理漁業を続けてきた苫小牧漁業協同組合を紹介しました。
また、近年の消費者動向にも触れ「情報があふれている今こそ品質で勝負したい」と思いを語りました。
続いて、上村社長からブランドづくりは人づくりであると報告がありました。「山奥の上村牧場にお客さんが足を運ぶのは牛ではなく我々を見に来ている」として、社員教育を重要だと考えています。
牛の尊い命を奪いお客さんに提供していることを自覚し、従業員には高い意識を求めます。その結果、品質維持やサービス向上によって自社のブランドが高まっているといいます。
今後は道外にも「ウエムラ和牛」の販路を拡大し、白老牛のブランディングにつなげていきたいと述べました。