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気流

2024年03月15日

 『別海高校、甲子園決定』というニュースに地域が大いに沸きました。部員は16名。2023年の全道大会で4強入りする快挙を成し遂げ、318日開幕の「第96回選抜高校野球大会」に21世紀枠での初出場を決めました。

 

 冬は地元住民手作りの農業ビニールハウスで練習を続けるなど、地域一体での取り組みも評価されました。指揮をとる島影隆啓監督は、着任8年目。就任当時は選手4名、マネージャー1名からのスタートで、練習試合でも負け続ける日々が続きましたが、基礎強化に努め、19年秋に就任後初の全道大会、21年夏に初の北北海道大会に出場を果たしました。

 

 島影氏は「昭和の野球」スタイルで、時に厳しく熱意を持ちながら接し「よき理解者で、ダメなことはダメと指導してくれる」と部員から絶大な信頼を得ています。ある生徒は、中学時代の指導に馴染めず学校に通えない程でしたが、島影監督の熱意に触れ、イキイキとプレーできるようになり、1年生ながら4番として自分らしくプレーを続けています。

 

 家業のコンビニでは副店長。監督との『二刀流』生活を続けながら、甲子園への熱い思いを原動力に力強いリーダーシップを発揮。小さな街から強豪チームを育てました。生徒一人ひとりを理解し、時に厳しくその個性を生かし育てる力。これは企業経営者にも欠かせない資質です。無理と言われていた甲子園出場を果たした、別海ナインの活躍に期待しています。