【新年度経営戦略】障がい福祉の常識に挑戦/福祉・ジューヴル(岩見沢市)
2024年03月15日
当社は、2017年に創業した障がい福祉サービス業です。就労継続支援として、スイーツの製造・販売をする「パティスリー空香」と、障がい者用グループホームを運営しています。昨年12月には、パティスリー空香を移転オープンしました。
従来の就労継続支援の仕組みでは工賃が低く、利用者が独り立ちするのは難しいのが実情でした。また、就労支援施設の商品を販売することは、商品価値そのものより「障がい者の方が作った商品を購入するのは、社会貢献」として購入して頂くことも、少なくなかったのです。それが利用者の喜びや、誇りを持ち働くことにつながるでしょうか。
当社では、利用者とともに働く職員に対して研修を実施。利用者と向き合い、彼らの能力を最大限発揮できる環境についてグループワークも行いました。また、製造工程を細分化することや、その人に適性のある役割を与えることで、重度の障がいがあっても、質の高い商品を作ることができます。その結果ブランドが根付き、地元をはじめ全国の方にも通販で購入して頂けるようになり、利用者もやりがいを持って仕事ができるようになりました。全国に販路を広げられたことで売上も上がり、利用者に還元できるほど工賃も増えました。私が起業したかったのは、こうした仕組みを作りたかったからでもあります。
昨年末にオープンした新店では、新たにパン職人を迎え入れ、岩見沢などの道産食材を使用した小麦製品の製造と販路拡大をめざしています。これからも、働きやすい環境作りと魅力的な商品づくりをさらに追求していきます。