【我が社の自慢 70】マルキチ食品(函館市)
2023年09月15日
地元漁協の協力で最適な昆布に
我が社の自慢は、地元函館の漁協の協力で開発した養殖真昆布です。
当社は1980年から昆布巻を製造しています。かつては道東産の昆布を使っていましたが、より昆布巻に相応しい昆布を求めていました。函館近海で採れる「真昆布」は幅が広く、具材を巻くのにぴったりでした。
そこで、養殖事業に乗り出していた戸井町(現函館市)の戸井漁協小安(おやす)支所と協力し、数年がかりで試行錯誤を重ね、天然昆布から種苗を取り、昆布巻に合う薄さや柔らかさの養殖真昆布を探りました。時期によって味が異なることも判明。収穫初期の6月の昆布をメインに、80年代半ば頃には安定した原料確保を実現しました。以後、味が良く染み込み、昆布巻に最適な原料として使用しています。
素材の良さを生かし、理想的な風味の昆布巻加工のノウハウも蓄積してきました。また、同友会函館支部が98年より5年越しで昆布の多面的な可能性を探求した「函館昆布研究会」にも参加し、地元産昆布の高付加価値化にも取り組みました。
昆布産地の魅力をさらに高めようと、函館産真昆布は2017年に「函館真昆布」という名前でブランド化されました。当社は「昆布巻で世界へ挑戦!」という品質方針で、これからも高品質な製品を提供し続けます。