困難でも立ち止まらずに／とかち支部

2023年09月15日

コロナ禍、物販で販路を拡大

　とかち支部は8月8日、帯広市内で8月例会を開催し48名が参加。「競争から共創へ～来店に依存しない新しい飲食業のあり方を目指す～」をテーマに、ビゴラスの掛村真二社長（とかち支部会員）が報告しました。

　料理人でもある掛村氏は、1997年に本格中華を味わえる居酒屋を開業。「売り上げゼロの日が1日でもあったら、その日で閉店する」決意で、帯広市内に居酒屋2店とラーメン店1店まで成長。ところが2020年、新型コロナが猛威を振るい、営業自体を継続出来なくなります。まさに、来店顧客に依存する飲食業の現実に直面します。

　同年秋、帯広駅北側の店舗を閉店。これを転機に、掛村氏は業界の常識の再構築に挑み、スーパーでの総菜販売や通信販売、オンラインツアーへの食材提供に挑戦。中でも21年に開業した冷凍食品の製造工場は、同社の販路を大きく広げました。餃子やシュウマイの無人直売所や、スーパー、ホテルとの取引へ発展。人手不足にあえぐホテルから、レトルトのチリソースや一品分の調理も請け負っています。

　掛村氏は「異業種との連携で、今までにない新たなサービス、商品を生み出す共創を目指したい」と語り、困難でも歩みを止めない経営姿勢に共感が広がりました。