経営理念見直し新たな挑戦/檜山地区会定時総会
2023年08月15日
渋田産業の渋田社長が講演
函館支部檜山地区会は7月3日、第28回定時総会を江差町のホテルニューえさしで開催。「厚沢部町からの挑戦! えぞまいたけへの思いを語る」をテーマに、渋田産業(檜山地区会員)の渋田博文社長が記念講演しました。
漁網製網業として1970年に創業した同社は、漁法の規制などで需要の減少に直面。事態を打開しようと、空いた工場で舞茸の人工栽培をスタートします。温度や湿度などの品質管理を徹底することで、肉厚で豊かな香りが特徴の「えぞまいたけ」のブランドを確立しました。
渋田氏は2代目。アパレル会社で店長などを経験した後、2010年に家業を継ぎ、15年に社長に就きました。移動販売車を導入したり、短時間で従事する「お手伝いスタッフ」制度を設ける等、経営努力を重ねますが「従業員に思いが伝わっていない」と苦悩。学びを深めようと21年、経営指針研究会を受講し、サポーターからのアドバイスで幅広い考え方を吸収しました。
経営理念を見直し、新たな取り組みに挑戦を続ける渋田氏。経営理念の更なる磨き上げに余念がありません。「経営理念は誰のものか考え、従業員一人一人と話し合っていきたい」と決意を新たにしています。