人に必要とされる会社を／とかち支部

2023年05月15日

とかち支部　３月例会

万協製薬　松浦信男社長

　とかち支部は3月20日、3月例会を開催し83名が参加。「ひとに必要とされる会社をつくる～絶望を乗り越えて学んだ『本当に強い経営』とは？」をテーマに、万協製薬の松浦信男社長が報告しました。

　同社は1960年、兵庫県神戸市にて創業。スキンケア商品専門の企画・開発・製造メーカーです。95年の阪神・淡路大震災で工場が全壊。社員からは再建を拒否され、取引先には支援を断られます。しかし「万協製薬を残したい」と松浦氏は再建をあきらめず、本社・工場を三重県多気町に移転し再起を懸けました。ＯＥＭ製造へのビジネスモデルの転換や、社員が働きやすい仕組みづくりを通じて奇跡的な復活を遂げます。現在は9つの会社に10部門の事業を展開、グループ全体の売り上げは約90億円、総従業員数は1000名を超えています。

　松浦氏は「組織内の社員全ての人間力の総計が企業力です。会社の成長には全ての人が永続して成長し続けることが不可欠です」と言います。そして「まず経営者が強烈な意志と理想を持つことが必要。当初、社員はついてこられないかもしれませんが、教育を続けることで成長を始めるのです」と体験を語りました。

　参加者からは「松浦社長の再建を諦めない姿勢に元気を頂いた」と感想がありました。