【我が社の自慢 65】平岸ハイヤー(札幌市)
2023年04月15日
歴史生かすダルマホール
我が社の自慢は、古い建物を大切にして活かした「ダルマホール」です。
社長自身が古く趣のあるモノが好きで、社屋も建替せず修繕を重ねながら営業を続けています。社屋裏には築50年を超すタクシーの格納庫がありますが、消防法をクリアできず10年ほど前から車両を停められなくなり、従業員の通り道になっていました。
しかし、建物が醸し出す昭和の雰囲気はとても趣があり、この空間の持つ価値を何とか活かせないかとずっと考えていたのです。そこで2020年に「地域の人たちにこの空間を楽しんでもらおう!」と、ホール化しました。
コロナ禍で大変な状況ではありましたが、タクシー事業に相乗効果をもたらす事業計画をもとに事業再構築補助金も活用させて頂き、格納庫の再活用に踏み切り、地域に愛される住宅街のエンタメホールを目指して、21年に「ダルマホール」をオープンしたのです。
これまでお笑いコンテストや寄席、ジャズライブや演歌ステージ、フラメンコやフラダンス、展示販売会、宴会や講演会と、幅広いイベントを開催。「こんな素敵な場所が平岸にあるとは知らなかった。こういう場所を一つでも残して欲しい」との嬉しい声を励みに、地域のお役に立てるタクシー会社を目指しています。
▽設立=1958年、会員=代表取締役社長・神代晃嗣、事業内容=一般乗用旅客自動車運送事業、社員数=220人 |