気流
2018年08月15日
ロシアで開催された2018FIFAワールドカップは、フランスの20年ぶり2回目の優勝で幕を閉じました。7月26日には、サッカー日本代表の監督は西野朗監督から森保一監督にバトンが渡りました。
日本代表は下馬評を覆しベスト16に進出しましたが、4月に就任した西野監督の船出は厳しいものでした。初采配を振った親善試合は0対2で敗れ、グループリーグには、FIFAランキング10位(当時)のポーランドをはじめとする、日本より上位国がそろっていました。代表歴が長い選手が名を連ねたことから「おっさんジャパン」と揶揄され、大方の予想はグループリーグ敗退でした。
西野監督は、前監督が考えを押し付けたのとは逆に、対話を通じて一致団結の雰囲気づくりを推進したようです。コーチとしてチームに帯同していた森保新監督は「普通だったらやってしまう、言ってしまうところを、選手たちを尊重しながらやっていく。でも、最後はコンセプトをしっかり伝えていくというのはすごいと思いました」と就任会見で評していました。
中小企業における労使関係の見解(労使見解)には、労使のコミュニケーションは「それぞれの業界や企業のおかれている現状や、経営者の考え、姿勢をはっきり説明すると同時に、労働者の意見や、感情をできるだけ正しくうけとめる常日頃の努力が必要」とあります。企業経営のあり方を考えさせられる大会でした。