おたる水族館新ビジョン紹介 しりべし・小樽支部の例会で
2018年08月15日
しりべし・小樽支部は6月24日、24人の参加で支部6月例会を開催しました。おたる水族館を運営する小樽水族館公社の社長にこの3月就任した伊勢伸哉氏(同友会会員)が「おたる水族館の新たなビジョンを語る~動物と共生できる地域づくりを目指して~」をテーマに報告しました。
おたる水族館の来館者は一時、ピークの54万人から31万人まで減少しました。このため、野生動物も観察することができる同館の恵まれた立地を生かし、意識的に野生動物の生態を展示、解説する取り組みを進めることで、近年は来場者が36万人を超えるまでに回復しています。
しかし、年間806万人にも上る小樽への観光客の多くを水族館に誘導できていないのが現状です。
伊勢氏は同社が抱える課題として①施設の老朽化②脆弱(ぜいじゃく)な財務体質③人材の育成―の3点を挙げ、「今後50年にわたって継続可能な体制づくりが急務。そのためには、中長期計画の立案、財務体質の改善、そして行動規範など社員の意志統一に取り組むことが、経営者である自分の役割」と強調しました。
水族館が持つ、教育、レクリエーション、調査・研究、そして種の保存という使命を果たすためにも「失敗を恐れずに、まず、行動すること」と力強く語りました。