気流
2022年09月15日
先日、障がい者の皆さんを対象にしたマナー教室がありました。就労している方や企業へ就職を希望する方など20名が参加。一般的なマナーの他、上司や同僚への話しかけ方など、障がい当事者がつまづきがちな社内コミュニケーションの課題を、ケーススタディで学びました
ある調査によると、就労者の約4割が「コロナ禍前より社内コミュニケーションが減った」と答えています。感染防止のため互いに距離を取らざるを得なくなり、何気ない雑談や声かけ、相手を思いやる自然な心遣いの機会が奪われているのでないかと感じます。同友会のマナー教室で何よりも大切にしてきたことは、その時代、その瞬間に求められる人間としての社会的行為のあり方。コロナ禍は、一人ひとりの価値観と生き様・生き方を根本から問いかけています。
オホーツク支部で講演した慶應義塾大学大学院の前野隆司教授は、幸せな人になるためには生きがい、やりがい、働きがいを高めることが重要だと語りました。私が入局した2006年の合同入社式のテーマ「働くこと、学ぶこと、生きること」が頭に浮かびました。
自ら課題を見出し、相手の身になって考えることのできる能力の広さと深さ=教養を高める学びこそ、高い次元で当てにし、当てにされる人間関係づくりに不可欠なのです。同友会で学び、社内コミュニケーションの本質を問い直し、誰もが働きやすい職場づくりを共に目指していきたいものです。