今なぜデザイン経営か?/産学官連携研究会HoPE
2022年09月15日
産学官連携研究会HoPEは7月13日、7月例会を開催し、87名が参加しました。「企業と地域を変える 『デザイン経営』!」シリーズの1回目。GKデザイン機構の田中一雄社長・CEOが「今なぜデザイン経営か?」をテーマにオンラインで報告しました。概要を紹介します。
――「モノ主体の20世紀から、21世紀は社会・コト・情報へとデザインの領域が拡大し、世界各国は国家戦略に位置付けています。現在の延長線上にないモノやコトを構想し実現する力がデザインであり、それは生活者の潜在的なニーズを具現化し、問題解決のための共創型発想法でもあります。
デザインへの投資は、高い利益と成長、ブランド力とイノベーション力向上につながり、結果として企業競争力向上にもつながります。デザインは企業が大切にしている価値を実現しようとする営みでもあり、2018年に特許庁もこの点を『デザイン経営宣言』に盛り込みました。
『デザイン経営』を本格的に進めるにはデザイン責任者を置き、事業戦略構築の上流からデザインが関与し、デザイン=創造的(モノ・コト)発想をプロジェクトそのものに位置付け、自社の特性に基づき、ブランド力とイノベーション力を開発していくことが重要」と強調しました。