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【新年度戦略】日本のインフラを蘇生する/塗装業  池田工業(北斗市)

2026年03月15日

自社開発のAWT工法での作業
池田龍哉社長


当社は1980年、私の父が北斗市で創業した重防食塗装の施工会社です。橋梁や船舶、備蓄プラントなど、社会インフラの補修・保全を主な事業とし、なかでも鋼構造物の「素地調整・剥離」を強みとしています。工事品質の向上を追求し、現場条件に応じた多様な工法を自社で開発。これらを一貫して施工できる体制は、業界内でも数少ない存在です。

 こうした独自の技術力を支えているのは「人」です。私が97年に入社し、2016年に代表就任して以降、最大の課題は人材確保でした。少子化による採用難が顕在化する中で危機感を抱き、若手採用へと舵を切りました。BtoB企業ゆえの知名度の低さは、学校訪問や地域への寄付活動など地道な取り組みで補い、地元高校との信頼関係を築いてきました。

 現在は、座学と実技を組み合わせた教育カリキュラムや明確なキャリアパスを整備しています。加えて、定期的な社員アンケートで現場の声を集約し、社員旅行など福利厚生の充実にも注力。その結果、社員の定着率は向上し、採用も安定してきました。

 社員数は40名を超え、高速道路の補修工事から、種子島宇宙センターでの噴煙抑制装置のメンテナンスまで、仕事の幅は広がっています。業績の拡大に伴い、給与水準の向上も実現しました。

 新卒採用が軌道に乗ってから10年。当時入社した若手社員たちは、今では一人前の技術者として現場を担っています。急激に変化する時代を生き抜くため、既存の常識にとらわれない手法を模索しながら、当社は次の成長ステージへと歩みを進めています。