麦みそ文化活かして顧客創造 義農味噌の田中正志社長が報告(札幌支部中央東地区会)
2025年11月15日

南空知支部が合同例会
札幌支部中央東地区会と南空知支部は10月14日、合同例会を札幌市内で開催し44名が参加。義農味噌の田中正志社長(愛媛同友会経営相談室長・前代表理事)が「老舗味噌蔵の市場開拓と顧客創造」をテーマに報告しました。
父の経営を継いだ田中氏は、1996年から7年連続の売上減に直面。矢継ぎ早に新商品を開発するも、成果が上がりません。同友会でのアドバイスをヒントに忍耐強く社員の声を聴くと、徐々に社員の行動が変化。郷土料理を簡便に味わえる「伊予さつま汁」を開発した際、試食や回覧販売を通じて消費者の反応に触れた社員は、手応えややりがいを実感していきました。
「えひめの麦味噌文化の伝承・発展」を経営理念に掲げる同社は、県特産の七折梅のドレッシング開発を契機に、30以上の都府県で地元特産品を活かしたご当地調味料を製造しています。
田中氏は「企業の目的は顧客の創造。価格決定権のあるオンリーワン商品を開発し育てることが重要」と提起し「顧客との接点拡大と社員教育は〝未来への投資〟と位置づけ注力している」と述べました。
グループ討論では「顧客開拓や、経営姿勢の重要性を再認識した」「経営理念を見直すため、経営指針研究会に参加したい」との声がありました。
