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地域と人に支えられた納豆屋の挑戦/しりべし・小樽支部8月例会

2025年09月15日

講演する南都社長

しりべし・小樽支部は8月19日、支部8月例会を開催し、52名が参加しました。下仁田納豆の南都隆道社長(群馬同友会)を迎え、「恩送り経営と逆境を越える力」をテーマに講演しました。

 かつて倒産寸前に追い込まれた納豆製造業を、「誰のために価値を届けるのか」と自ら問い直し、再生への道を切り開いてきた南都氏。「小さく狭く、濃く深く」という理念のもと、伝統製法を守りながら地域密着の事業を実践してきました。また、自身の視覚障がいで業務の多くを社員に託すことで「〝任せる経営〟への転換が、信頼と主体性を育んだ」と話します。

 さらに、南都氏が「人生最大の転機」として語ったのが、埼玉の豆腐店経営者との出会いでした。厳しくも温かい「素材の質にこそ価値が宿る」との助言に背中を押され、販路の自立、商品力の見直しに取り組みます。そして「恩は返すのではなく、送るもの」との〝師〟の言葉は、現在の「恩送り経営」の原点となってきました。

 講演後半では、妻の由美氏が登壇。地域住民とつながる「スマイルマルシェ」など、多彩な取り組みを紹介しました。最後は、由美氏の「笑っていれば幸せがやってくる」との言葉と共に、参加者全員で「私の人生最高!」と唱和しました。