【我が社の自慢 87】温泉宏楽園(小樽市)
2025年09月15日

時を紡ぐ 八千坪の日本庭園
我が社の自慢は、約8000坪にも及ぶ広大な日本庭園です。
庭の原型は、創業者・米山清作が1937年にこの地を購入し、戦前の小樽を代表する遊園地「竜宮閣」に勝るものを目指して造り始めたものでした。石を朝里川から手作業で運び、3年の歳月をかけて完成させたこの庭園は、今なお訪れるお客様に癒しと感動を与えてくれています。
57年の旅館創業から今日まで、庭園は四季折々の美しさを見せてきました。春には約200本の桜が咲き誇り、地元では桜の名所として知られています。初夏には薔薇や紫陽花が彩りを添え、秋には楓や銀杏が色づき、紅葉の名所へと移り変わります。冬には雪に包まれ、幻想的な銀世界が広がります。
また、庭園にはさまざまな野鳥が飛来し、季節ごとの風情とともに、自然の豊かさを体感できる空間として親しまれています。運が良ければ、池で泳ぐカモの親子に出会えるかもしれません。
2014年の火災の際も庭園は無事で、その後も手入れを重ね、今も大切に守られています。手作業で築かれ、時代を超えて受け継がれてきたこの庭園は、当館の誇りであり、創業者の思いと自然の美が織りなす、かけがえのない財産です。これからも、お客様の心に残る風景として、次世代へと継承してまいります。
設立=1956年、会員=専務取締役・米山佳宏、事業内容=旅館、社員=150名(パート含む) |