気流
2025年09月15日
先日、ホームビジットというボランティアに参加しました。外国籍の方をホスト家庭に招き交流を深める取り組みで、中国・台湾から留学し、道内で働いている女性二名と、家族で日本に移住した留学生の女性を我が家に迎えました。
採用活動を通して、留学生が給与の低い日本で働くことを疑問に思っていたこともあり、直接聞いてみました。母国では生活費が高く、ダブルワークやルームシェアが当たり前で、時間や心の余裕が持てないといいます。就職してみると、日本企業は成果を急がず、人としての成長を見守る文化があり、そこに魅力を感じているとのことでした。在学中は留学生同士のつながりなどがありますが、就職後は企業内でのコミュニケーションの難しさがあり、すぐに退職する人も多いようです。また留学生への就職に関する情報は少なく、試験や面接などの就職活動の内容や企業情報の収集などにも苦労したと話していました。
少子化で道内の大学では留学生の受け入れが増加し、4753名(23年度)にもなるといいます。企業は人手不足が深刻化し、採用難は大きな経営課題となっています。彼らにとって日本はあこがれの国。北海道で働きたい留学生との接点を増やし、異文化理解を一層深めること。そして彼らが定着できる企業づくりを進めることが同友会運動の新たなステージにつながり、企業と地域の持続的発展につながるのではないかと感じた一日でした。