011-702-3411

営業時間:月~金 9:00~18:00

同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

「年収の壁」の影響考える/くしろ支部が7月例会

2025年08月15日

活発に討論する参加者の皆さん

くしろ支部は7月15日、釧路市内で「年収の壁問題が中小企業に及ぼす影響を考える」をテーマに7月例会を開催し、5名の報告をもとに、39名が学び合いました。

 はじめに2名の専門家が報告。鈴木圭介税理士は、所得税の計算構造や控除制度の改正、住民税について解説。さらに安田朱璃社会保険労務士が「社会保険の加入は月収に基づく」と強調した上で「今後は適用拡大によって週の労働時間を意識する労働者が増えるのではないか」と指摘しました。

 続いて、鈴木氏と安田朱璃氏に加え、釧路新聞社の星匠社長、釧路製作所の山崎英司総務グループ長が、安田正二特定社会保険労務士の進行でトークセッション。具体的な事例をもとに鈴木氏、安田朱璃氏が注意すべき点を解説した後、安田正二氏が「制度がどうあれ、人が働き続けられる会社をどうつくるのかが大切ではないか」と提起。星氏、山崎氏が「テレワークなど多様な働き方ができるよう配慮している」と自社の取り組みを紹介しました。

 グループ討論では「年収の壁」引き上げによる影響について意見交換。参加者からは「専門家の話に加え、各社の実践や悩みが参考になった」との声が寄せられるなど、課題を多面的に考える例会となりました。