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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

気流

2025年08月15日

 暑い夏です。7月は北海道でも40度に迫る猛烈な暑さで熱中症救急搬送も続出。影響は畑作や畜産にも広まり、気候変動対策は待ったなしです。

 6月1日から職場の熱中症対策が義務付けられました。相次ぐ熱中症による労働災害を防ごうと導入されたもので、環境整備や連絡体制・手順作成などの対策が求められます。同友会では「働く環境」の見直しを呼びかけ、物理的環境や給与、職場の人間関係など経営指針の実践と連動して進めることを推奨しています。

 「会社は自分たちで変えていくもの」。ある会員企業の社員が、会社に何を望むか尋ねられた際の回答です。同社は社員の提案制度をもとに各種手当を見直し、住宅・通勤・在宅・配偶者手当を廃止。エリア手当に一本化し、公平に全社員に支給することにしました。そして、経営者も社員も異議や疑問に徹底的に向き合い、全社員が納得感をもって新しい制度へと踏み出したのです。社員の努力や貢献度に応じた給与を渡したい経営者の期待と評価に応え、賃金に込めた願いや価値観を全社で共有する第一歩になったといいます。

 今年は労使見解の発表から50年。第6節「労使関係の新しい次元への発展」では、相互理解を深め新しい労使関係を創造することを展望しています。時代の変化で齟齬が生じた賃金制度を、互いの協力でアップデートする。まさに労使が共に新しいステージへ向かう姿を目の当たりにしました。