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気流

2025年07月15日

 昨年、甲子園出場に沸いた別海町に日本最東端のプロ野球球団「別海パイロットスピリッツ」が誕生しました。今春からプロ野球独立リーグ「北海道フロンティアリーグ」で熱い戦いを繰り広げています。

 独立リーグが注目され始めたのは今から約20年前。埼玉西武ライオンズなどで活躍した石毛宏典氏が、四国で発足したことに端を発し、全国各地に次々と誕生しました。「おらが街の野球チーム」として地域から愛される球団づくりを目指し活動する独立リーグ。地元の声援を後押しにNPB(日本野球機構)所属の球団からドラフト指名を受け、プロで活躍する選手が現れるようになりました。

 一方で独立リーグの運営は厳しいと言わざるを得ません。NPB所属の球団は大都市圏に存在し、大企業の手厚い支援によって発展してきましたが、独立リーグの球団の多くは地方都市に存在し、行政や金融機関、地元企業などから支援を受けて運営しているのが現状です。

 別海パイロットスピリッツの代表を務める藤本達也さんは同友会会員で、独立リーグの理念に共感し仲間と共に球団を設立しました。選手は平日、地元企業で働きながら週末になると白球を追う二刀流の生活を送ります。地元の人々にとっては応援する選手が身近な存在になり、採用難の中小企業にとっては新たな雇用に結びつく。野球を通じて地元密着の球団を目指す新しい地域づくりの取り組みから目が離せません。