【我が社の自慢 83】平塚建具製作所(月形町)
2025年04月15日

旧体育館を工場へ
我が社の自慢は、「月形中学校の旧体育館」を工場として活用していることです。
きっかけは、この体育館が解体されることになった1975年に遡ります。解体費用で悩んでいた当時の町長から、中学校の隣で建具工場を営んでいた先代社長の父へ相談が持ちかけられ、申し出を受けたのです。
曳家(ひきや)で当社敷地へ移築後、当初は倉庫として利用していましたが、「せっかくしっかりした建物があるのだから、工場として活用してはどうか」と取引先のアルミメーカーから提案がありました。こうして80年にサッシ工場を立ち上げ、大型のビル用サッシの製作を始めました。
当初は工場内に金型から組み立てまで一連の機械設備を設置してサッシの製造を始めましたが、時代の変化とともにモデルチェンジが求められるようになりました。現在は、メーカーで生産された部品を組み立てるノックダウン方式を採用し、さらに、コンピューター化も進めています。
最近まで体育館の面影を残すむき出しの梁がありましたが、天井を張り、断熱材も入れることで従業員が働きやすい快適な作業環境を整備しました。
学生時代に学び舎とした体育館が、当社の発展を支える場になっていることに深い感慨を覚えます。この歴史を誇り、さらなる発展を目指します。
▽設立=1957年、会員=会長・平塚勝也、事業内容=アルミサッシの設計・製作・販売、社員数=45名 |