気流
2025年03月15日
春の訪れとともに、新入社員が入社する季節がやってきます。中小企業にとって、新しい仲間を迎えることは大きな喜びであり、社会的責任でもあります。ようやく採用した新入社員が早く職場に馴染み、存分に活躍してもらえるよう教育体制を整えることが大切です。もちろん既存社員のスキルアップも欠かせません。中小企業では、社員一人ひとりの成長が企業全体の成長に直結します。社員の成長をサポートしながら経営者も共に成長していくことで、企業全体の競争力を高めることができるのです。
しばらく採用していない、応募が来ない、採用した社員が定着しないなど事情もあるでしょう。だからと言って、うちでは定期採用に取り組めないと決めつけていてはいつまでたっても企業は成長できません。また、人材に関する悩みは新卒採用企業だけにとどまらず、すべての企業に共通しているはずです。
北海道同友会では全国に先駆けて共同求人活動に取り組んだ歴史があります。経営者と大学研究者が「地元に若者を残すには」と話し合いを重ねたことで運動の機運が高まり、1972年の新聞紙面での共同求人募集を皮切りに、75年には初めての合同企業説明会が開催されました。今年は6月に2025中同協共同求人・社員教育活動全国交流会が発祥の地、北海道で開催されます。採用と教育が一体となる企業づくりとはどういうことなのか、真剣に考えてみませんか。