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同友会は、中小企業の繁栄と、そこで働く全ての人の幸せを願い、地域社会の発展のために活動しています。

気流

2024年09月15日

猛暑対策で伸びた中学校の夏休み。我が家の娘は専門学校が主催する職業体験会に初めて参加し、働くことや仕事への興味を持ったようです。

採用を担当していると、道外に進学した学生から「北海道で就職したいのに企業情報が無い」と何度も聞かされました。求人サイト頼みを打破しようと復活させた同友会の求人誌は、昨年を大きく上回る171社が掲載。「就活生が直接手に取る紙媒体が見直されている」(6月12日付北海道新聞)とマスコミも注目するほど。

6月の弘前大学キャリア講座では、用意した冊数では足りなくなり「北海道企業の情報が纏まっていて使いやすい」(学生)、「研究室に置いておくと学生が必ず手に取る」(教員)と大好評。中小企業の魅力をリアルに伝える原点を再認識させられました。

9月28日のオホーツク道研で記念講演する浜野製作所の浜野慶一社長は、町工場の仕事を通してモノづくりの楽しさを小学生に伝えてきました。中同協や北海道同友会の今年度活動方針にも、採用と教育一体で社会教育運動に取り組むことを掲げています。

中小企業憲章は「中小企業への就業を促し、人材が大企業信仰にとらわれないよう、各学校段階を通じて健全な勤労観や職業観を形成する教育を充実する」と謳い、政府が具体的な取り組みを進めることを明記。同友会運動と政策支援が相まってこそ、最大の経営課題の人材不足解決策につながるのではないでしょうか。