十勝農業の未来展望/とかち支部7月例会 産業振興を議論
2024年08月15日
とかち支部は7月16日、7月例会をとかち館で開催し、57名が参加しました。「十勝農業の未来への展望~課題と期待~」をテーマに、十勝総合振興局の野口正浩局長が報告しました。
十勝農業の動向について野口氏は、「管内農業就業人口は減り続け、30年で約半数となった。一方、農地面積は横ばいで、生産者の大規模化により生産は維持されている」と説明しました。また、十勝農業の役割として「北海道の耕地面積の22・3%を占め、良質な畑作物や畜産物を大量・安定生産している。農業は重要な生業であり、十勝管内の就業者数に占める農業の割合は13・3%」と述べました。
最後に十勝農業の課題として、①労働力不足、②気象変動、③高収益で低コスト生産・販売の推進、④環境への負荷を軽減した生産の4つを挙げました。解決策も提案し、農業の自動化・AI活用、環境保全型農業の推進などの事例を紹介。「経営者個々の状況や理念に合わせた最適な手段を検討してほしい」と語りました。
講演後は、十勝の産業全体の振興についてグループ討論しました。参加者からは「農業の話題に触れる機会は多いが、直接の繋がりは少ない。農業と他業種との交流があれば活性化にも繋がると思う」との意見がありました。