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松前公園で歴史学習会/函館支部

2024年06月15日

桜が満開の松前公園で歴史を学んだ参加者

 

地域の歩みを教訓に

 

 函館支部は58日、松前公園で渡島西部地域学習会を開催。松前城の周りは遅咲きの桜が満開になる中、15名が地域の歴史を学びました。

 

 テーマは「松前の歴史を知る~教訓を学び、未来に生かす~」。元松前城資料館長の久保泰氏が講師を務めました。

 

 江戸時代、農業の肥料として本州で需要が高まった道内産の鰊粕や食用の海産物などが、日本海を経て北前船で運ばれ、蝦夷地の政治・経済・文化の中心地でもあった松前は賑わっていました。久保氏は「海上交通の要衝となった地の利により、城下町が発展した」と解説。一時は2万人余りだった松前の人口も、現在は6千人を割っています。「先祖が残した財産をどう生かすか、皆さんが力を合わせて考える時だ」と呼び掛けました。

 

 参加者は先人の歩みに思いを馳せながら、恵まれた海洋資源の活用など地域経済活性化の可能性を、活発に意見交換しました。